FXのスイングな日々

為替トレーダーの雑記帳です。

ドル円の長期予測

日本の財政破綻いづれやってくると思っていて、それに備えている。

そのトリガは国債が暴落して長期金利が上がって・・・という意見が多いが、僕は少々見方が異なる。国債市場は日銀がよくコントロールしている。金利が上がりそうになると、日銀が国債をしこたま買い国債価格の下落を防いでいる。お金を自ら刷ればいくらでも買えるので全然OKだ。金利上昇で一番痛手を負うのは政府なので、買い支えるのは当然と言えば当然。バーゼルⅢが今年度から始まり、民間金融機関も国債価格にはさらに敏感になるし。

金利上昇から破綻のシナリオがスタートするのではなく、円安からだ。過去に買った高金利国債が順次償還を迎える。民間金融機関はそのお金をどこに振り向けるか?民間企業は内部留保が豊富で借りてくれない。個人は少子高齢化、労働者人口の減少、デフレでもあり、借りる絶対数は減り、金額も減る。つまりは国内には行き先がない。

となると海外しかない。堅実な米国債か、多少リスクがあるが新興国国債か、それともローン担保証券などのデリバティブか。いづれにせよ、円を売る。前回のドル円長期予測は海外勢からの円安圧力。今回は国内勢の円安圧力。ということで、やはり中長期的には円安だと思う。

前回:https://swingcontrarian.hateblo.jp/entry/2019/05/20/211358

ちなみに、日本の財政破綻のシナリオは以下の通りです。

円安→トヨタなどの輸出産業が儲かる+原油などの輸入品が値上がりする→景気が活性化=インフレ→金利上昇→日銀が国債を買い続け踏ん張るが、買い続けるのは金をばらまくことでありインフレ加速→耐え切れず金利上昇=国債下落→民間金融機関の破綻続出→政府の財政破綻目前→預金封鎖+財産税→国民困窮生活

大雑把には、今後、景気は良くなり、その後ドカンと落ちる、という大きな流れです。

相場に感謝。